糖尿病で食後血糖値200は大丈夫?危険なのかと不安になったときに知っておきたいこと
糖尿病と診断されている方の中には、食後に血糖値を測ったとき「200を超えてしまった」と気づき、不安になった経験がある方も多いのではないでしょうか。普段は気をつけているつもりでも、たまたま高い数値が出ると「このままで大丈夫なのだろうか」「合併症が進んでしまうのではないか」と心配になるものです。特に自己測定をしている方は、数字を目の前にすると強い不安を感じることもあります。
まず知っておきたいのは、食後は誰でも血糖値が上がるということです。食事で炭水化物を摂ると、体の中でブドウ糖に分解され、血液中に入ります。そのため食後は血糖値が上昇します。健康な人の場合はインスリンというホルモンが働き、血糖値はゆっくり元に戻っていきます。しかし糖尿病ではインスリンの分泌が少なかったり、働きが弱くなっていたりするため、血糖値が高い状態が続きやすくなるといわれています。
一般的に糖尿病の治療目標として、食後二時間の血糖値は180mg/dL未満を目安にすることが多いとされています。そのため食後に200という数値を見ると高いと感じるのは自然なことです。ただし一度だけ200を超えたからといって、すぐに危険というわけではありません。食事内容や体調、運動量、睡眠などさまざまな要因で血糖値は大きく変わるためです。

実際の生活の中では、次のような場面で食後血糖値が高くなることがあります。
・炭水化物中心の食事になった
・外食で量が多かった
・食後すぐに座り続けていた
・睡眠不足やストレスが強かった
・風邪など体調不良があった
例えば、ラーメンや丼物など炭水化物が多い食事を食べたあとに血糖値を測ると、200を超えることも珍しくありません。また外食では味付けが濃く油も多いため、想像以上に血糖値が上がることがあります。普段は気をつけていても、旅行や会食などで食事量が増えると数値が上がることもあります。
こうした食後高血糖をできるだけ抑えるために、日常生活ではいくつかの工夫が役立つといわれています。
・食事は野菜やたんぱく質から食べ始める
・炭水化物の量を少し調整する
・ゆっくりよく噛んで食べる
・食後に軽く歩く
・甘い飲み物を控える
特に食後に軽く体を動かすことは効果的といわれています。例えば食後に十分から十五分ほど散歩するだけでも、血糖値の上昇が緩やかになることがあります。仕事で座りっぱなしの方も、食後に少し立ち上がって歩くだけでも違いが出ることがあります。

また血糖値は一回の数値だけで判断するものではなく、継続的な傾向を見ることが大切とされています。食後200という数値がときどき出る程度であれば、生活習慣を見直すことで改善する場合もあります。しかし次のような場合は、医療機関に相談することも検討したほうがよいといわれています。
・食後血糖値が頻繁に200を超える
・空腹時血糖値も高い状態が続く
・HbA1cが上昇している
・強い喉の渇きや体重減少などの症状がある
こうした状態が続く場合は、薬の調整や食事内容の見直しが必要になることもあります。自己判断で薬を減らしたり治療を中断したりするのではなく、主治医と相談しながら治療を進めることが大切です。
糖尿病と付き合っていると、血糖値の数字に一喜一憂してしまうこともあります。しかし食後の血糖値は日によって変動するものです。大切なのは一度の数字だけで落ち込むのではなく、生活習慣や食事の傾向を振り返ることです。食事の内容や食後の過ごし方を少し工夫するだけでも、血糖値は変わることがあります。焦らず、自分の生活に合った方法を見つけながら管理を続けていくことが大切といわれています。