糖尿病でも居酒屋を楽しむ方法——注文のコツと避けたいメニューを具体的に解説
糖尿病だからって、居酒屋を諦めなくていい
職場の飲み会、友人との集まり、家族でのちょっとした外食。居酒屋に行く機会は日常のあちこちにあります。「自分は糖尿病だから」と最初から断ってしまう方も多いですが、実は注文の仕方次第で、血糖値を大きく上げずに居酒屋を楽しむことは十分可能です。
この記事では、チェーン居酒屋を中心に、実際のメニューをもとにした具体的な注文の選び方と、気をつけたいメニューをまとめました。
まず飲み物の選び方から
居酒屋でまず考えたいのが、最初の一杯です。乾杯のビールを断りにくい場面もありますが、ビール(中ジョッキ)には糖質が10〜15g程度含まれているといわれています。1杯だけで済むなら大きな問題にはなりにくいですが、続けて飲むのはできれば避けたいところです。
糖尿病の方に比較的おすすめされる飲み物は以下のとおりです。
焼酎(お湯割り・水割り):糖質がほぼゼロといわれており、血糖値への影響が少ないとされています。
ウイスキーのハイボール:同様に糖質が低く、居酒屋ではどこでも注文しやすい一杯です。
糖質ゼロの発泡酒:乾杯の雰囲気を壊さずに済む選択肢として便利です。
ワタミや鳥貴族、養老乃瀧などでは「焼酎水割り」や「ハイボール」は必ずメニューにあります。お店によっては「糖質ゼロビール」や「糖質オフチューハイ」も選べることがあるので、注文前にメニューを確認してみましょう。
一方で気をつけたいのが、梅酒・カクテル・甘いサワー類です。カシスオレンジやピーチサワーは糖質が高く、血糖値を急上昇させる可能性があります。「生搾りレモンサワー」も、砂糖が加えられているものは注意が必要です。
注文していいもの、避けたいもの
食べ物については、何が「安全」で何が「危険」かを一度整理しておくと、メニューを見て迷う時間が減ります。
積極的に選びたいメニュー
おすすめしやすいメニューとしては以下のものが挙げられます。
焼き鳥(塩):「鳥貴族」ではもも貴族焼(塩)・かわ(塩)・砂肝(塩)が低糖質の定番です。
刺身の盛り合わせ:「養老乃瀧」や「庄や」「魚民」など大手チェーンでは必ずといっていいほど置いてあります。
冷ややっこ・枝豆:低糖質で手軽に頼めるおつまみの定番です。
だし巻き卵・焼き魚:たんぱく質をしっかりとれてご飯なしでも満足感があります。
サラダ(ドレッシングは少量)・漬物:食物繊維を最初に食べることで、後の血糖値上昇を緩やかにする効果が期待できます。
できれば避けたいメニュー
唐揚げ:衣に糖質が含まれており、タレがかかっているものはさらに注意が必要です。
ポテトフライ・フライドポテト:じゃがいも自体のGI値が高く、油との組み合わせで血糖値が上がりやすい傾向があります。
焼きおにぎり・お茶漬け・雑炊:締めの一品として人気ですが、白米・もち米は糖質が非常に高いため、できれば避けたいところです。
焼き鳥(タレ):砂糖・みりんが多く使われており、塩よりも糖質が高い傾向があります。同じ焼き鳥でも「塩」を選ぶだけでずいぶん違います。
揚げ出し豆腐:豆腐自体は問題ありませんが、衣と甘めのだしに糖質が含まれているため注意が必要です。
串カツ田中やはなの舞など、揚げ物がメインのお店では選択肢がやや限られます。そういった場合は「刺身はありますか?」と聞いてみるだけで、意外と対応してもらえることがあります。
スマートな注文の仕方
糖尿病であることをわざわざ周囲に伝えなくても、スマートに注文できる方法があります。
野菜・たんぱく質から先に頼む:枝豆・冷ややっこ・刺身を最初に注文しておけば、自然と食べる順番も整います。炭水化物より先に食物繊維やたんぱく質をとることで、食後血糖値の急上昇を抑える効果が期待できるといわれています。
締めは断る勇気を持つ:「ラーメンにする?」「お茶漬け食べよ」という流れになりがちですが、白米・麺類は特に血糖値を上げやすい食品です。「お腹いっぱいなので」と断るだけで十分です。
事前にメニューを確認する:ワタミグループや鳥貴族では公式サイトに栄養成分情報が掲載されているので、お店に行く前にチェックしておくと安心です。
アルコールそのものの注意点
アルコールは肝臓でのブドウ糖放出を抑制する働きがあるため、インスリンや一部の経口血糖降下薬を使用している方は低血糖になるリスクがあるといわれています。特に空腹状態で飲み始めると、そのリスクが高まる場合があります。
以下の点を意識しておくと、体への負担を減らしやすいといわれています。
飲む前に何か少し食べておく
飲みながら水や烏龍茶も合わせて飲む
飲みすぎない量を自分なりに決めておく
担当の医師や管理栄養士から「飲酒は控えてください」と指示されている方は、もちろんその指示を優先してください。
居酒屋での外食は、うまく選べば特別な我慢をしなくても楽しめる場所です。注文の仕方を少し工夫するだけで、周りと同じように過ごしながら、自分の体ともうまく付き合っていくことができます。
