糖尿病でも寿司は食べていい?血糖値への影響と安心して食べるためのポイント
糖尿病と診断されると、「好きなものはもう食べられないのでは」と不安になる方も多いです。特に寿司は、日本人にとって身近で好きな人も多い食べ物です。「糖尿病だけど寿司は食べていいの?」「シャリは砂糖が入っているけど大丈夫?」といった疑問を感じて、検索している方もいるかもしれません。
結論からいうと、糖尿病の方でも寿司を食べること自体は禁止されているわけではありません。ただし、食べ方や量によっては血糖値が上がりやすい食事でもあるため、少し工夫することが大切だといわれています。
寿司が血糖値に影響しやすい理由の一つは、シャリにあります。寿司のシャリは白米に砂糖と酢を加えて作られており、糖質が比較的多い食べ物です。白米は消化吸収が早いため、食後の血糖値が上昇しやすい食品として知られています。さらに、寿司は一貫が小さいため、気づかないうちに多くの量を食べてしまうこともあります。
例えば回転寿司に行くと、最初は数皿のつもりでも、気づけば十皿以上食べてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。寿司一貫のシャリはおよそ十五グラム前後の炭水化物といわれており、十貫食べればそれだけでもかなりの糖質量になります。こうした食べ方をすると、食後の血糖値が大きく上がることがあるといわれています。
糖尿病の患者さんからよく聞かれるケースとして、次のような状況があります。
・回転寿司でつい食べ過ぎてしまい、食後の血糖値が高くなる
・寿司は脂が少ないので安心だと思っていた
・ネタよりシャリが血糖値に影響することを知らなかった
寿司は揚げ物に比べてさっぱりしているため、健康的なイメージを持たれがちです。しかし糖尿病の観点では、脂質よりも糖質の量が血糖値に影響するため、シャリの量が重要になるといわれています。
では、糖尿病の方が寿司を食べるときには、どのような工夫ができるのでしょうか。いくつか実践しやすいポイントがあります。
・最初に味噌汁やサラダを食べてから寿司を食べる
・一度に食べる皿数を決めておく
・シャリが小さめの寿司を選ぶ
・赤身の魚や貝類など比較的シンプルなネタを選ぶ

食事の最初に汁物や野菜を食べることで、食後の血糖値の上昇がゆるやかになるといわれています。また、回転寿司ではつい追加注文をしてしまうことがあるため、最初から「今日は五皿まで」など目安を決めておくと食べ過ぎを防ぎやすいです。
さらに最近では、シャリを小さくした寿司や、シャリ半分のメニューを提供する店も増えています。こうした選択肢を利用することで、糖質量を抑えることができます。

一方で、注意したいのは次のような寿司です。マヨネーズ系の軍艦や、甘いタレがかかった寿司、天ぷらを使った寿司などは、糖質や脂質が多くなりやすいといわれています。こうしたメニューは頻繁に食べるよりも、量を調整することが大切です。
寿司を食べたあとに血糖値が大きく上がる場合や、食後高血糖が続く場合には、主治医や管理栄養士に相談することも大切です。糖尿病の治療内容や薬の種類によって、適切な食事量は人それぞれ異なります。自己判断だけで極端に食事を制限するよりも、専門家と相談しながら食事の取り方を調整する方が安心です。
糖尿病だからといって、好きな食べ物をすべて我慢する必要はないといわれています。大切なのは、食べ方や量を意識して血糖値のコントロールを続けていくことです。寿司も工夫しながら楽しむことで、無理なく食生活を続けていくことができる場合が多いです。食事を完全に制限するのではなく、体調や血糖値を見ながら上手に付き合っていくことが、長く続けるうえで重要だといわれています。